【祝・11月Hostess Club Weekender開催】トレイル・オブ・デッドを予習!


 

11月のHostess Club Weekenderの開催まであと1カ月となりました!ということで、今回の出演者をひと組ずつ紹介してみるという、DC特派員総出のリレー連載をスタートしたいと思います!チケットを既にゲットした方はもちろん、行こうかどうか迷っている方もまずはこちらでチェック&ご検討してみてくださいませ!

 

さて、今回紹介するのは、土曜日に登場する、テキサスはオースティン出身の4ピース・バンド、…アンド・ユー・ウィル・ノウ・アス・バイ・ザ・トレイル・オブ・デッド(略してトレイル・オブ・デッド)。1998年にアルバム・デビューしてから、現在までに7枚のアルバムを発表・・・て、言ってみれば活動歴15年以上を誇るかなりのベテラン!なのになぜベテラン臭がこれほどまでにないのか(失礼)、そしてなぜヤングな音楽ファンに今一つ名前が知られていないのか(更に失礼)!?それには彼らの今までの軌跡が関係しているかもしれません・・・。

 

今から遡ること13年の、1999年。Merge Recordsからリリースしたセカンド・アルバム『マドンナ』をリリースすると、そのユニークでドラマティックなスタイルと、毎回のように機材を壊しまくるエネルギッシュなライヴ・パフォーマンスが話題を呼び、ブレイク必至のニュー・カマーとして全米の注目を集めるようになったトレイル・オブ・デッド。まだまだ音楽業界も羽ぶりが良かった90年代、彼らにもすぐにメジャー・レーベルのInterscopeからお声がかかり、とんとん拍子で世界契約。あの頃はちょっと有名になると、みんなメジャーへ移籍していた時代だったんですねぇ・・・(遠い目)。そして、満を持して2002年に発表したサード『Source Tags & Codes』がまさに大当たり!米サイトPitchforkでの衝撃の10点満点(!)を筆頭に、世界的に大絶賛を浴びたこのアルバムは、バンドの人気を決定的なものにすると同時に、彼らを時代を代表するロック・バンドへと押し上げた・・・ように見えました。

 

Mistakes & Regrets (Madonna / 1999)

 

Relative Ways (Source Tags & Codes / 2002) ← 名曲!

 

・・・が!そんなに甘くはないのがこの音楽業界!順風満帆に見えた彼らの前途も、2005年に発表した『Worlds Apart』あたりから風向きが変わり始めます。賛否両論を呼んだこの作品の出来に、昔からのファンの間でも「あれ?トレイル・オブ・デッドどうした?」という微妙な雰囲気に(あくまで個人的な見解ですが)。その次に発表した『So Divided』(2006年)でもその評価を挽回することは出来ず、大ブレイクすることなくInterscopeとの契約がひっそり終了。インディに立ち返り、自らのレーベルから6th『The Century of Self』(2009年)を発表する頃には、確固たるファン層は確立したものの、世間的には「そういえば、トレイル・オブ・デッドっていたよね」とぶっちゃけ言われてしまうほど、軽くカルトな存在となっていたのでした。実際に、解散の噂が流れたことだって1度や2度じゃなかったはず。「ブレイク必至と言われながらも、本格的にブレイク出来なかったカルト・バンド、トレイル・オブ・デッド」・・・哀しいかな、それが彼らの一般的なイメージだったのかもしれません。

 

いやいや、しかしそれだけで片づけられるバンドじゃないんです!そんな逆風にも負けずマイペースで活動を続けてきたトレイル・オブ・デッドに、強い愛情を持つファンは少なくないのです!そう、それは阪神ファンと共通するものがあるのかもしれません。弱い弱いと文句を言いつつ、結局毎シーズン応援してしまうファン心理。または、いやいやそれでも1985年に日本シリーズ優勝したんだから、と今でも語ってしまう愛情の深さ。同世代のアット・ザ・ドライヴ・インが、人気絶頂で解散したことで更にカリスマ性を高ていったのとは対照的に、頑なに活動を続けて逆に損をしたようにも見えるひたむきな彼らの姿勢に、(ニルヴァーナやザ・ピクシーズではなくて)ソニック・ユース的な美しさを見出すのは、私だけではないはずです。そんなトレイル・オブ・デッドの頑なな情熱と真摯な生き方こそが、続く次世代バンドにとって大きなインスピレーションとなってきたことは、言うまでもありません・・・ありがとう、ありがとうよ・・・(感涙)。

 

・・・は!あまりにファン過ぎて、赤裸々に長々と書きすぎてしまいましたが、そんなトレイル・オブ・デッドが、遂に11年(!)ぶりの再来日を果たすのが、11月のHostess Club Weekender!!!この来日を祝して、ブレイク前夜の彼らの勢いが今でも溢れんばかりに輝く初期名作であり、2000年前後の米インディ・ロック金字塔『マドンナ』が、Blu-spec CD (TM)&紙ジャケという日本独自豪華仕様で11月21日に再発されることも決定!土曜日のライヴは、その『マドンナ』の楽曲を中心とした世界初スペシャル『マドンナ』セットとなるそうですので、こちらもぜひお楽しみに!

 

<Hostess Club Weekender公演情報>
2012/11/3(土) &11/4(日)
ZEPPダイバーシティ東京
11/3(土)出演: Dinosaur Jr / Fucked Up / …And You Will Know Us by the
Trail of Dead Performing“Madonna” / The War on Drugs / Deap Vally
11/4(日)出演: Thurston Moore / Local Natives / Efterklang / POP ETC /
For more info: www.ynos.tv/hostessclub