【波乱万丈】髙橋大輔選手の今季フリープログラム曲に使用され話題のジョン・グラント【人生物語】


みなさん、ゴーザン・ダイイン!

BEST OF DCにNetflixのオススメも載せればよかった…と後悔しているのでここに書かせて頂きたい、『Ozark』というドラマが超絶オススメです。出てない映画を挙げる方が難しいんじゃないかという売れっ子俳優ジェイソン・ベイトマンが主演と監督を務めているのですが、5分しか集中力のもたない私でも2シーズン全て見れたので是非。

さて!ここから本題に入りますが、先週行われた全日本フィギュアスケート選手権2018、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

宇野昌磨選手の3連覇も見ものでしたが、中でも現役復帰を果たした髙橋大輔選手の滑りは圧巻でした!祝銀メダル!

実は髙橋選手のフリー楽曲に大抜擢された「Pale Green Ghosts」、ホステス・ファミリー、ジョン・グラントの楽曲だって知ってましたか?

来年3月には初の単独来日公演の開催が決定しているジョン・グラント。日本では音楽コアファンのみぞ知るアーティストかもしれませんが、セカンド・アルバム『ペール・グリーン・ゴースツ』(2013)がUKトップ20入りを果たし大ヒットを記録、その年のBRITアワードでエミネム、ブルーノ・マーズ、ドレイク等と肩を並べ最優秀インターナショナル男性ソロ・アーティストにノミネートされるなど海外ではとても評価の高いシンガー・ソングライター。

髙橋選手も「Pale Green Ghosts」について、

とても強くて人を捉える曲。こういう曲で演技をしたことはない。
だから僕と僕のスケーティングにとって新しいものです

とコメント。この曲は、2014年10月3日に英マンチェスターにてBBCフィルハーモニック・オーケストラを率いて行ったライヴ・コンサートを収録したアルバム『ジョン・グラント・ウィズ・ザ・BBCフィルハーモニック・オーケストラ:ライヴ・イン・コンサート』収録曲なのですが、まずは原曲のミュージック・ビデオを見てみましょう↓

この臨場感あふれるサウンドや、トレードマークのバリトンボイスはもちろんのこと、“憎愛”をストレートかつ皮肉ユーモアたっぷりに表現した歌詞も海外から高い評価を得ている理由のひとつ。

というのも実は彼、波乱万丈を絵に描いたような人生を送ってきた人物。本日のDCでは彼の音楽をより深く理解するため、彼の壮絶な過去を振り返っていきます。

①保守的な家庭環境

20代後半のときにゲイであることをカムアウトしたジョンですが、ミシガンの保守的で信心深い家庭に生まれ12歳の時にコロラドに引っ越した彼は、ありのままの自分をさらけ出すことに長年恐れを抱いていました。父親はジョンがゲイであることに対し怒りを示し、95年に肺ガンで亡くなった彼の母親も最期まで彼のセクシュアリティを受け入れることができないまま他界。

②パニック障害

高校卒業後ドイツ語を学ぶためドイツ・ハイデルベルクに留学。ドイツには計6年間滞在していましたが、当時重度のパニック障害に苦しみ、授業に出たり、スーパーで買い物をすることさえ困難な状況になり、広場恐怖症に。

③バンド・メンバーが次々と脱退

ドイツから戻ったあと、The Czars(ザ・サーズ)というオルタナ・ロックバンドを結成。1994年に結成したバンドは、批評家からの評判は良かったものの大衆受けはせず、2003年に5枚目のアルバムを出したあと立て続けにバンドメンバーが脱退(5作目のアルバムタイトルは皮肉にも『Goodbye』…)、たったひとり残されたジョンはしばらくひとりで“バンド活動”を続けることになります。それからソロとしてデビューするまでの約5年間もの間、自暴自棄になり音楽を拒絶したそう。

④アルコール依存

バンドメンバーが去った後、ジョンのアルコールやドラッグに対する依存に拍車がかかり、命の危険を悟ったジョン。拠点をNYに移し、心機一転、予約が取れないことで有名なマンハッタンのレストラン、“グラマシー・タバーン”でウェイターとして働き始めます。(ちなみにこのレストランは海外口コミサイトでも4.5/5以上と高評価)

そして依存から抜け出そうと、アルコホーリクス・アノニマス(通称「AA」)という、アルコールを完全にやめるためのプログラムに参加。ここで再び音楽と向き合うようになり、その時書いた楽曲がのちのソロとしてのデビュー作『クイーン・オブ・デンマーク』(2010)。

⑤HIV感染

アルコールを完全に断ち切ることに見事成功したジョンですが、今度はその反動でドラッグ、セックス中毒に・・・「朝目覚めると横に誰かいて、カウンターの上には黒くなったスプーンが置いてあるんだ。本当に恐怖だった」と当時を振り返っています。そして2011年、スウェーデンへの旅行の矢先、自分がHIVに感染しているということが判明。自己管理の甘さで防げていたはずのことが防げなかった…そんな気持ちを元に書かれたのが、トレイシー・ソーンが参加し話題となった「Disappointing feat. Tracey Thorn」。

2012年ロンドンで行われたメルトダウン・フェスティバルのステージにて、この世界には何百万人と自分と同じ悩みを抱えている人たちがいるのだからと、自身が感染者であるということを公表。楽曲やインタビューを通してここまで自分の全てを曝け出しているアーティストはそう多くはないし、過去の過ちを受け入れ自分と向き合おうとする彼の姿勢からは見習うものがあります。

そんなジョンジー、前回の来日時には弊社おなじみ企画【One Minute Left】でお悩み相談に乗ってくれました。

親身に相談に乗ってくれる彼の人間性にあっぱれですが、すごいのは人間性だけではない!

ジョンは、その語学力を生かし、翻訳家としても活動中で、アウスゲイルの英詞を担当したのも実は彼!アイスランド語の他にも、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、スウェーデン語、フランス語、英語もあわせると計7カ国語を操るマルチリンガル!!!どのくらいすごいかと言うと5カ国語を操るディーン・フジオカよりすごい。2016年にリリースされ全英5位を獲得した3作目『グレイ・ティックルズ、ブラック・プレッシャー』の、“グレイ・ティックルズ”はアイスランド語で“中年の危機”、“ブラック・プレッシャー”はトルコ語で“悪夢”という言葉を英語に直訳したもので、スーパーデューパーマルチリンガルな彼にしか思いつけないネーミング・センスを感じさせます。

そしてインパクト大なジャケ写が目印の最新作『ラヴ・イズ・マジック』のチェックもお忘れなく!

これまでのダークユーモアは健在、“好むと好まざるとにかかわらず愛は素晴らしい”と歌うタイトル・トラックはもはや悟りの境地に達しています。

新作収録の「Is He Strange」のパフォーマンス映像も公開されているのでそちらもチェック。うしろに豚を引き連れてのパフォーマンス…いい意味で消化できない。

壮絶な過去を乗り越えたからこそ作り出せる音楽そして世界観。寛大な人間性だけでなく知性も持ち合わせた無敵ヒーロー、ジョンジーの生歌を一度でいいから聴いてみたい…と思った皆さんは是非、3月7日(木)と8日(金)に東京キネマ倶楽部という煌びやかなステージにて行われる彼の2DAYS公演に足を運んでみてください。2016年4月のHostess Club Presents Sunday Special、そして同年8月のALL-NIGHTERで2度の来日を果たしているジョンですが、単独での来日は今回が初ということで、ここでしか見れないディープな彼の魅力を堪能してみてはいかが?チケットは只今絶賛発売中!

===========================================

■公演情報
タイトル:Hostess Club Presents John Grant
アーティスト:John Grant
日程/会場:
3月7日(木)・3月8日(金)
東京キネマ倶楽部
Open 18:30 / Start 19:30
チケット:7,000円(税込・ドリンク代別途)
★ticket board、レコファン渋谷BEAM店、その他プレイガイドにて絶賛発売中!

公演オフィシャルページ:
http://ynos.tv/hostessclub/schedule/20190307.html
主催・制作・招聘:イーノス
協力:ホステス・エンタテインメント

【注意事項】
※未就学児(6歳未満)のご入場をお断りさせていただきます。
===========================================
■リリース情報
アーティスト: John Grant (ジョン・グラント)
タイトル:Love Is Magic(ラヴ・イズ・マジック)
海外発売日:発売中
レーベル:Bella Union / Hostess
価格:輸入盤オープンプライス

1. Metamorphosis
2. Love Is Magic
3. Tempest
4. Preppy Boy
5. Smug Cunt
6. He’s Got His Mother’s Hips
7. Diet Gum
8. Is He Strange
9. The Common Snipe
10. Touch And Go

※最新アルバム絶賛配信中!
http://smarturl.it/2qbkmo

===========================================

■バイオグラフィー

元ザ・サーズのヴォーカリスト。バンド解散後、ソロ活動を開始し2010年に1作
目『クイーン・オブ・デンマーク』を<Bella Union>からリリース。英MOJO誌
の年間ベスト・アルバムに選出される等話題となった。2013年の2作目『ペー
ル・グリーン・ゴースツ』はラフ・トレード・ショップス2013年年間ベスト・ア
ルバム1位獲得した。2014年には英詞を手がけたアウスゲイルのデビュー・アル
バム『イン・ザ・サイレンス』が世界で大ヒットを記録し、ブリット・アワード
において「最優秀インターナショナル男性ソロ・アーティスト」にもノミネート
された。16年、3作目『グレイ・ティックルズ、ブラック・プレッシャー』(全
英5位)で待望の日本盤デビューを果たし、4月のHostess Club Presents Sunday
Specialにて初来日公演も敢行。ドラマーにバッジー(スージー・アンド・ザ・
バンシーズ)を迎えた豪華バンドを率いての初来日は大きな話題となった。同年
8月、HOSTESS CLUB ALL-NIGHTERで再来日。18年10月、新作『ラヴ・イズ・マ
ジック』をリリースした。そして19年3月に初の単独来日公演を開催する。