【ヒッポー・キャンパス】「#MeToo」ムーヴメントに影響を受けた新作について語る


アメリカはミネソタ州に住む高校の同級生同士で結成されたインディ・ポップ・バンド、ヒッポー・キャンパス。

ポップなメロディと皮肉の利いた歌詞でたちまち世界中のインディ・キッズの注目を集めた彼らは、2017年にデビュー・アルバム『ランドマーク』をリリースし、母国アメリカはもちろんのこと、ここ日本でも“タワレコメン”(=タワーレコードのスタッフ・チョイスで、世間で話題になる前のアーティストをいち早くピックアップする企画)に選出されるなど世界中で大きな人気を博している。

今回は、そんなデビュー作から約1年ぶりに新作『バンビ』を配信リリースしたばかりの彼らにDC独占インタビューを敢行!#MeTooムーヴメントに影響を受けたという今作についてたっぷりと語ってくれた。

—————————————————————————

まずはじめに、バンド名の由来について教えてください。

メンバーのネイサンが心理学の授業で脳内の記憶について学んでいるとき、“ヒッポーキャンパス”という言葉に出くわしたんだ。(「海馬」と「カバのキャンパス」という)二つの意味を持つ言葉を利用する良い機会だと思ったし、それよりも良い名前が思いつかなかったからそのままバンド名にすることにしたんだ。

制作面で影響を受けたアーティストや、参考にしているアーティストがいれば教えてください。

僕たちは、インスピレーションや、“アイドル”として尊敬しているアーティストの幅が広い。でも最近は、似ている部分を見つけることよりも、芸術的な方向性において僕たちと異なっている人を見つけてそこからインスピレーションを受けたり、僕たちのやっていることに影響を与えさせる方向へとシフトしていってるよ。

セカンド・アルバムが9月に配信リリースされましたが、アルバムのタイトルに『バンビ』と名付けたのはなぜですか?

メンバーのジェイクの叔母が“バンビ”っていう名前なんだけど、彼女はウィスコンシン中部の湖の畔に家を持っているんだ。僕たちはそこで毎年曲を書いたりレコーディングしたりしていたんだけど、その中でももっとも大規模なレコーディングが今回のアルバムになった。(ファースト・アルバム収録曲の)「Way It Goes」のミュージック・ビデオの撮影もそこでしているよ。

『バンビ』は、「#MeToo」ムーヴメントに大きく影響を受けたそうですが、改めてアルバム全体のテーマについて教えてください。

今作は、今日のアメリカ社会に生きる男性として僕たちが自分自身に問いかける難しい質問について、夜な夜なうなされる夢をスクラップ・ブックとしてまとめた感じ。社会的不安やメンタル・ヘルス、そもそもどうやって自分たちのアイデンティティを保ったり認識するのか、男性の間で昔から受け継がれてきた悪い部分の影響をどうやって認め、受け入れ、覆すのか…とかね。

今作はグラフィカルなアートワークが印象的で、ファースト・アルバム『ランドマーク』のアートワークとは違った印象を受けます。今回のアートワークはどのようなイメージでデザインを決めましたか?

僕たちの友人であるデイビッド・クレイマーが全てデザインしたんだけど、彼に音楽を聞いてもらって感じたままを表現してもらったんだ。深夜の雰囲気を出そうっていうことはみんなで決めていて、ジャケットの抽象的な人影は、今作を正直でパーソナルでオープンな作品にしたということを反映しているんだ。

また、今作から、新メンバーとしてトランペットのデカルロ・ジャクソンが加入していますが、その経緯について教えてください。

デカルロは高校の時から僕たちと一緒に演奏していて、1年前に初めてツアーに連れて行ったんだ。彼はずっと僕たちの友達グループの中でもクリエイティブな存在であり、親友のひとりだよ。

先日のBillboard Liveのパフォーマンスでは、新作から「Doubt」、「Honestly」、「Bambi」の3曲を披露されていました。デカルロの加入は、バンドのライヴ・パフォーマンスにどのような変化をもたらしましたか?

デカルロは、僕たちが知り合った中で、ましてやツアーを一緒にできた中で、最も才能のあるミュージシャンのうちのひとりだよ。彼はステージ上でもそうでなくても、僕たちが思いつかないような視点を与えてくれるんだ。シンプルに、彼は僕たちをより良くしてくれているんだ。

Hippo Campus Live Performance

Hippo Campus is here performing for Billboard Live!

Billboardさんの投稿 2018年9月18日火曜日

 

今作のタイトル・トラック「Bambi」は、MVも公開されていますが、映像のコンセプトについて教えてください。また、青を基調としている理由等あれば教えてください。

「Bambi」のミュージック・ビデオは、孤立感や、精神的な壁や葛藤のせいで、友達や愛する人とふれあうことができない精神状態の中で行われる平凡な行動を描き出しているよ。背景を青にするのは、監督のカイル・ザウアーがビデオ制作の初期段階で提案してくれた。青は、友達といるときに感じる孤独感の憂鬱さを反映しつつ、さらにその背景の上に現れるものを映すときに深みを持たせてくれる色でもあるんだ。

同MVはNYを拠点にするディレクター兼デザイナーのカイル・ザウアーが監督を務めていますが、彼との作業はいかがでしたか?

カイルは僕たちがセットで撮影している間、とてもポジティブで大きなエネルギーを放ってくれる存在だったよ。彼の仕事に対する姿勢は完璧で、僕たちの意見をプロセスに反映させてくれたんだ。彼は本当に才能があるし、僕たちがミュージック・ビデオを撮影してきた中でもお気に入りの経験のひとつだよ。

アルバムリリース後には、どのような予定が控えていますか?

ショーをたくさんする予定。できるといいな。

最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。

近いうちに君たちの美しい国でツアーできることを願っているよ。日本のみんなにたくさんの愛を!

===========================================
■リリース情報
アーティスト名:Hippo Campus (ヒッポー・キャンパス)
タイトル:Bambi (バンビ)
配信発売日:絶賛配信中
レーベル:Transgressive / Hostess

<トラックリスト>
1. Mistakes
2. Anxious
3. Doubt
4. Bambi
5. Why Even Try
6. Think It Over
7. Bubbles
8. Honestly
9. Golden
10. Passenger

※絶賛配信中!
リンク:http://smarturl.it/wztgf3

===========================================
バイオグラフィー
米ミネソタに住む高校の同級生同士で2013年に結成されたインディ・ポップ・バンド。2014年、デビューEP『バッシュフル・クリーチャーズEP』をリリースするや否や様々なメディアで取り上げられ2015年の夏フェスでひっぱりだこに。同年7月にはプロデューサーにローのフロントマン・アラン・スパーホークを迎えた『バッシュフル・クリーチャーズEP』を、10月には『サウス EP』をそれぞれバイナルで<Transgressive>から発表し、後に両作品をコンパイルしたCD『ザ・ハロクラインEPs』をリリース。2017年、デビュー・アルバムとなる『ランドマーク』を発表した。2018年9月、セカンド・アルバム『バンビ』を配信リリース。