【!Hostess Club All-Nighter!】今夏日本に帰ってくるThe Horrorsをほじくりまわす【!最速予習!】


今年もアツ〜い夏がやってきますね!DCオフィスのおおいです。

そんな日本の夏の風物詩になりつつあるHostess Club All-Nighterが今年もSummer Sonic内のMidnight Sonicにて開催されます!出演者の中には記念すべき第1回Hostess Club Weekenderのヘッドライナーを飾ったThe Horrorsが!おかえりホラーズ!!!!!

ということで今回は、夏が待ちきれないあなたのために、もっと待ちきれない私がThe Horrorsのあんなこんなを掘り返していきたいとおもいます!
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The Horrors(ザ・ホラーズ)は2005年にエセックス・サウスエンドにて結成されたイギリスの…なんて堅苦しいご紹介は置いておいて、彼らの魅力といえばアルバムごとに進化し続ける多彩な変化!そんな00年代UKインディーロックの縮図と言える軌跡をエピソードなどもまじえて辿っていきます。

【若気の至り?黒歴史?初期衝動満載のゴス・ガレージ】1st『Strange House』(2008)

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最近のHorrorsしか知らない人からしたら「え?誰?脚ほっそ!目のまわり黒、、、」な感じですが、こちらが名は体を表すと言わんばかりのまさに“ホラーズ”なゴスゴス世界観をぶっ込んできた1stの頃のホラーズです。

ルックスだけでなく楽曲もノイジーなガレージ・パンクにおどろおどろしいボーカルとシンセといったもう完璧な世界観。

この「Sheena Is A Parasite」のMVはホラー過ぎてなんとMTVで放送禁止!(笑)昨年イギリスのラジオ局radio Xが選んだ「ホラー映画より怖いミュージックビデオ20選」にも選出されました。

 

また荒れ狂うライブも特徴で、2007年のボストンではボーカルのファリスが壁にかかっていたエルヴィス・プレスリーの像を勢い余って破壊してしまい、ライブは会場スタッフによって強制的に中止、バンドは外に追い出されてしまったことも。この事件に関してのインタビューでファリスは「エルヴィスの像に手を触れた瞬間に警備員が引き摺り下ろそうとしてきたせいで誤って落としてしまった」と言い訳しているが、バンドの広報担当は「私はもう、何を聞いても驚かない」と答えお手上げ。笑

そんな初期衝動満載、ゴスゴスな「Jack the Ripper」のライブ映像をどうぞ。

 

この頃、ボーカルのファリスは“ファリス・ロッター”(Faris Rotter)、ベース(当時はシンセサイザー)のリースは“スパイダー・ウェッブ”(Spider Webb)などそれぞれ“ゴス”(?)な名前だったが、2nd以降改名しているのでこれはさすがに黒歴史なのでしょうか、、、?笑

彼ら自身が1stアルバムの頃をどう思っているのかは後のインタビューで明かされています、、、!↓↓↓

 

【ゴスからの脱皮!シューゲ的ノイズ×極彩色のサイケ】2nd『Primary Colours』(2010)

気持ちいいくらいにやり過ぎで全力疾走な1stアルバムによって登場したホラーズは、当時流行りのガレージ・パンクの一発屋バンドと思われてしまっていました。しかし、そんな予想を良い方向に、完膚なきまでに裏切ったのがこの2ndアルバム。一発屋で消えていくどころか全く新しいホラーズに進化して帰ってくるのです。

 

その進化は曲を聴けば一目瞭然。荒削りなガレージ・サウンドはマイブラのようなよりシューゲイザー的ノイズに進化し、さらに浮遊感のあるサイケデリックなサウンドへと変貌しました。

一発屋と言われたガレージ・パンクも彼らにとってはより重厚なシューゲ・サウンドへの進化のための下地・通過点だったのかもしれません。

このアルバムはマーキュリー賞にノミネートされ、その後NMEの「The 50 Best Albums of 2009」で1位を獲得し誰もが認める名盤に。

ライブも分厚いサウンドとサイケな浮遊感バッチリで最高!

ルックスもゴスから脱皮していますね笑

 

《ちょっと脱線》

この2ndのプロデューサーはPortisheadのGeoff Barrowと“ド”変態映像作家Chris Cunningham 。

2ndのノイジーなサウンドに影響を与えたGeoff BarrowはスーパーバンドBEAK>でHostess Club All-Nighterにて初来日!この夏The Horrorsとの共演が日本で見られます!!

 

また、映像作家にも関わらずプロデューサーとしてアルバム制作に参加したChris Cunninghamは1stから紹介した「Sheena Is A Parasite」のMV監督でもあり、他にもBjorkやAphex Twin, Squarepusher,PortisheadなどのMVやCM、様々な映像作品を作り出しています。そんな“ド”変態すぎるMV達をご紹介します。

 

Bjork 「All is Full of Love」

※怖いので注意です笑

 

こんなヤバい映像作家をプロデューサーに迎えたことからもホラーズにとっての音楽とアートの結びつきの意識の強さがわかります。映像という視覚に訴えるプロと協力することは、ホラーズの初期の強烈なルックスや、現在まで続くライブを重視したスタイルと通じるものを感じますね〜。

 

【よりポップなサイケ・アート・ロックへ】3rd『Skying』(2011)

1stから2ndで衝撃の変貌を遂げ高い評価も受けたホラーズですが、進化はまだまだ終わりません。

 

2ndのダークなシューゲ的ノイジーさが薄れた反面、3rdはより明るくメロディアスでポップな印象です。このポップさについてファリスは「アルバム制作中、70年代のロックはよく聴いてた。とくにデヴィッド・ボウイとか」と語っており、70年代のポップなロックの影響がうかがえます。

このコメントを裏付けるように、この年にはDavid Bowie「Suffragette City」のカバーも披露しています。

このカバーを聴くと明るくポップになった2ndから3rdへの変化も納得ですね!

 

初期のガレージ・パンクの面影は遠のいてメロディアスさやポップさが目立ちますが、シンプルなロックのビートやライブを中心としたライブ・バンドとしてのこだわりなど強い芯は残してさらに進化を続けていきます。

 

【楽しく踊れる 新境地ダンス・レコード】4th『Luminous』(2014)

3rdアルバムのポップさ、明るさをさらに昇華したと言えるのがこの4th。

 

アルバムを再生して1トラック目「Chasing Shadows」。じわじわと刻まれるイントロから、一気に歪んだシューゲでサイケな轟音に!3rdで形作られたメロディアスなサイケサウンドに揺れるようなノイズが重なり、ダンサブルなビートと気だるいボーカルによって、暗い中でもきらめくようなまさに“Luminous”なサウンドに昇華されています。3rdの明るさ・ポップさをただ引き継ぐのではなく、ダンサブルさやメロディの重視など新たな要素を加えつつシューゲイザー的な要素にも回帰しています。

 

 

インタビューによると3rdのツアーの中で「確かにホラーズって、デビューした頃からライヴでの表現を最も重視してるバンドなんだ。ライブで観客にエネルギーを放出して、またみんなからエネルギーが跳ね返ってくる。」と自分たちの音楽性を追求しながらもライブなどでのオーディエンスとの相互のやりとりを重視したスタンスを語っており、こういった姿勢がこのアルバムのダンス・レコードに至るインスピレーションのひとつだったそう。

 

ボーカルも気だるくもメロディックな印象が強く、初期からは考えられないほどにそぎ落とされたミニマルな楽曲も新たな魅力となりました。

 

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いかがでしたか?

1つの型に留まらずに進化し続けていて、これまでの4枚のアルバムを振り返るだけでもゴス・ガレージ・パンク・シューゲイザー・サイケとUKインディーシーンの変遷を見ているようですね。

 

そんなThe Horrorsの来日は2014年のSummer Sonic出演以来の3年ぶり!

当時のインタビューでは4thアルバム『Luminous』についてや日本での思い出、ファリスの一番気に入っているライブの一つだというサマソニでのエピソードについて語っています。

 

多彩な変化を遂げ続けられる理由は、彼らが過去にとらわれずにまったく新しい気持ちでゼロから新しい作品に取り組み、そのときに好きなもの・やりたいものを見つけ追求していること。そしてなにより彼らが生粋の音楽オタクで、様々なジャンルの音楽や最新のシーンまで常にアンテナを張り巡らせていることにあるのかもしれないですね。インタビューでも「ファースト・アルバムの頃からとにかくやりたいアイデアがいっぱいあって、それをどんどん実験してみたいという意欲があって、それに突き動かされていたというところはまったく変わらない」と語っています。

 

最後に、おあずけにしていた「1st黒歴史なんじゃないか」問題(笑)

あるインタビューで彼らは、

「いやいや、べつに恥じるところはないんだけど(笑)…ただ、時とともに人間は変化するから、いまの僕らだったらさすがにあれは無理だと思うし、まったく意味をなさないと思うけど、当時の僕らはああいう部分があったっていう点ではリアルさもあるだろうね。あの頃を否定するつもりも忘れようとしているつもりでもない。単純にいまの僕らはちがうなって思うよ。」

と語っています。

常に自分たちがしたいことを追求してきたからこそ、今とはまったく違う過去の自分も黒歴史ではなく「当時のやりたかった自分」として見られるんですね。なんだか大人、、、、。笑

 

ホラーズが帰ってくるHostess Club All-Nighterもう待ちきれないですね!第一回Hostess Club Weekenderでも大盛り上がりでファリスが最後にはフロアに飛び込んでしまったそうな、、、楽しみです、、、!!

それでは、アツいアツ〜い夏にお会いしましょう!

 

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