【祝FUJI出演決定!】ロックなツーピース、Drengeが新作を語る!


お久しぶりです。

とうとう東京も梅雨に突入して、夏本番にみんな心躍っているんじゃないんでしょうか。

そう、夏と言えば夏フェス!! アーティストも出そろってきてドキドキワクワクしてるんでしょ!サマソニにフジロックにあれやこれや夏は楽しいことだらけですね。ホステス・アーティストも続々と夏フェス出演が発表されてますね。個人的にはHostess Club All-Nighterでトムヨークを観れるのをすっごく楽しみにしてます! あー夏が待ち遠しい。

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そんなこんなで、今日はフジロックに出演が決定したドレンジ兄さんたちのインタビュー記事を紹介しちゃおうと思います! 新譜『アンダートウ』、もう聴きました? ダークでロックでばっちしキマってます! そんな新作をライヴで味わえるなんて最高です。ドラムとギターだけなのに何これ!? ってなるほどライヴかっこ良いんです。こりゃ生で観ないなんてありえん!! ドレンジってなんぞやって人はこれを読んで、フェス前にみんなで予習しようぜ! (※こちらのインタビューは来日決定前に行なわれたものです)

 


 

 素晴らしい。硬派で攻撃的でありながらも、どこかダークでインテリジェントに響く独特なロックンロールを鳴らしたセルフ・タイトルのデビュー作で大きな注目を集めるようになったオーエンとロリーのラヴレス兄弟(なんて姓名だ!)によるドレンジ。アークティック・モンキーズの弟分かのように“ロックの救世主”としてメディアに祭り立てられては、20歳そこそこのバンドらしく、エネルギッシュで破天荒なライヴ・セットであらゆるフェスティヴァルの目玉となった彼らだが、それから2年、世に放たれたセカンド・アルバム『アンダートウ』は、それこそ冒頭で並べた形容詞をすべて倍増させるほどインパクトと深さを誇る作品である。つまり、倍に硬派で、倍に攻撃的で、倍にダークで、倍にインテリジェント。すでに本国イギリスのメディアでは前作と同様に高い評価を得ているが、彼らのロックンロールが日本で広まるのも時間の問題だろう。ヴォーカルとギターを担当するアニキ、オーエンに話を訊いた。Drenge-1-4

 

――新作『アンダートウ』はホントに素晴らしくて硬派なロック・アルバムですが、デビュー作に比べると非常に深くてダークに仕上がっていますよね。まず出来上がった作品に対する率直な感想を教えていただけないでしょうか?

「確かにファーストを作ったときは、自分たちでもなにをやりたいのかハッキリしていなくて、とりあえずそれまでにあった曲をがむしゃらに1枚にまとめてみたって感じだった。でも実際に自分たちはひとつの作品としてまとまったようなアルバムが好きなんだよね。だから今作を作るときは、どういう作品に仕上げたいのかをかなり考えた。ひとつの物語、というかひとつの流れを作り上げる短編の寄せ集めという感じになったんだけど、とにかく一貫したムードを醸したいというのがあったんだ」

――なるほど。アルバムのアートワークもそうなんですが、ちょっとホラー映画的なダークで不吉な雰囲気が漂ったアルバムだと思うのですが。

「どうなんだろう? それよりかは現状からの脱出をはかっている人たちの物語っていう感じなんだ。えっと、『気狂いピエロ』(ジャン=リュック・ゴダール)って映画があるじゃん? あの映画のグランジ・ヴァージョンとでも言っていいかも」

Drenge / Undertow (jake-sya)(HSE-30350)

――なるほど。それってあなた自身の心情を反映していたりするのでしょうか?

「別にそういうわけではない。そもそもぼくたち兄弟は、バンドをやるようになるまで、あまり実家から離れた場所に行くことがなかったんだ。家族もみんなわりと近い場所に住んでいたし、たとえば旅行に行くとしても、いつも同じところばっかりに行ってたんだ。だから、ある意味、すごく世間知らずとして育ったんだよね。でも、バンドを組んで、ツアーをするようになってから、これまで行ったことないところに行くようになって、あらゆる国であらゆる人たちに出会い、視野が広がったのはもちろんのこと、自分たちの故郷を客観的に見られるようになったんだ。なので、今回のアルバムは若い自分に語りかけているという側面があるんだよ。『その場所に留まることはない。外に出て、世界を見てみろよ』という」

――なるほど。今回はたとえば“Favourite Son”など、デビュー作よりも前からあった曲を収録しているんですよね。

「そうなんだ。やっぱり愛着があるし、誇りに思えるようになったっていうのがあって。というのも、今作に収録した古めの曲はすべてライヴの定番曲だったりするんだ。ただ、そうやってまともにレコーディングしたことがない曲だというのに、世界中のファンがYouTubeとかでチェックしていて、ぼくたちのライヴにしょっちゅう来る連中はみんなそれらの曲を知ってたりするんだよ。ファン同士で、『あのフェスでもこの曲をやってた』って感じでシェアしあったりしてさ。そういう音楽の盛り上がりってすごく面白いと思うんだよね。正式のレコーディングとは関係なく、ぼくたちの音楽が生きている感じがして。で、それに素直に対応する形で今回、ああいう古い曲をきちっとレコーディングすることにしたんだ」

――そのわりには、“Favourite Son”なんかは今作『アンダートウ』の不穏なムードにピッタシはまってますよね。

「うん、前からあの曲はその頃のレパートリーからは浮いていて、ちょっと不気味でサイケデリックなヴァイブがあるんだよね。だから、このアルバムの曲にはあの曲が醸し出した不思議なヴァイブを参考にして書いたものもあるんだよ」

――なるほどね。今作で特にこれまでのドレンジとはまったく違うと感じた曲が2つありまして。まずは“The Woods”。この曲はすでに他のメディアでもあなたたちの新機軸だというように評価されていますが、まさにその通りだと思います。特にデビュー作に収録されたものに比べて、重くてエモーショナルな曲ですよね。

「そうだね、自分が思うにあの曲は……なんていうか、実は当初、すごくポップな曲を書こうとしていたんだ。ただ、すごくダークな曲になっちゃって……でも、だから気に入ってくれている人たちが多いと思うんだけどね……。最初にコーラスを思いついたんだけど、すごく気に入ってさ。めちゃくちゃキャッチ―だろ? でも、だからこそそこまでビルドアップするヴァースはあえてへんてこりんなものにしてみたんだ。キャッチーなコーラスに合わせてヴァースも書いたら、ちょっと強烈になりすぎちゃうと思ったから、うまい具合にバランスさせて、アルバム全体の雰囲気にそぐうようにしたわけ。でも、あの曲のことを気に入ってくれてる人が大勢いるのは嬉しい限りだよ」

――もう1曲、すごく印象に残ったのが“Standing In The Cold”。特にあなたのヴォーカルがこれまでになく目立っていますよね。こういう歌い方もできるんだ、というとちょっと失礼ですが、まさにこの曲における、グレン・ダンジグを彷彿とさせるゴシック調のあなたのヴォーカルにはホントに驚きました。今作のレコーディングで歌に対する意識は高まりましたか?

「まず各アルバムにバラードを1曲ずつ入れたい、というのがあるんだよね。とにかく1曲はバラードを作るというのが、自分とロリーが自ら課しているノルマという(笑)。そうやって出来上がったのがあの曲になるってことなのかな? えっと、曲自体のインスピレーションは……ぼくたちの実家は最寄り駅から5キロぐらい離れてたんだよね。で、終電が到着するのが毎晩11時ぐらいなんで、それに乗ったら、いつも親が迎えに来てくれていたんだ。ただ、たまたま親とケンカしている時期だったりすると、深夜、家まで寒くて長い道のりをトボトボ歩いて帰らなきゃいけなかったりして(笑)。なんで、この曲はミスコミュニケーションのことというか、自分のことを待ってくれているはずの人が現れなかったときの悲しさや失望について歌っているんだ」

――シンプルだけど悲しいですね。

「そう、大きく言えば、信じていた人に裏切られたときの心情を歌っている曲だからね。期待していたのに、その見返りがないという。だから、たとえば恋に落ちた相手が、その想いを返してくれなかったときのことだったりもするんだよね。こっちがとてつもなく愛情をそそいでいるというのに、それをただ利用して、その気持ちを踏みにじるような相手……。まあ、別に自分の経験に基づいて書き上げた曲ではないけど、そうやって解釈できるようなストーリーを語ってみたつもりなんだ。そういうプロセスって自分にとって非常に興味深いんだよ。あるシンプルなシチュエーションを拡大解釈していくっていう」

――あなたの書く曲は、必ずしも自分の体験や心情をそのままストレートに表現しているわけではなくて、フィクションの要素も強いんですね。

「そうだね。自分は自伝的な歌詞を書くのは非常に苦手としているんだ。そもそも、そんなことをやっていたら、友達をすべてなくすだろうから(笑)」

――(笑)。

「だから、たとえ曲の根底にあるエモーションは自分が感じたことだったとしても、それを物語るためのストーリーは基本的に架空なものにしている。そうやって、自分のパーソナルな感情を覆い隠しているというかさ。すべてをフィクションにすることにより、自分の本当の感情を素直に表現できるんだ。言っていることわかる?」

――うん、すごくわかりますし、まさに多くの映画の作り手が用いる手法ですよね。で、ちょっとヴォーカルの話に戻りたいんですが、“Standing In The Cold”に限らず、今作における、ヴォーカリストとしてのあなたは目覚ましい成長を遂げていると思いました。ただの元気いっぱいなロックンロールというより、深いエモーションを刺激する重苦しい歌声も披露しているわけですが、歌い手として今回特別に意識したことはありますでしょうか?

「う~ん、なんだろう、やっぱりツアーの影響が大きいんじゃない? デビュー・アルバムを作ったときは、大規模のツアーなんかしたことないから、とにかく全曲ぶっ飛ばして歌ってたという感じだったんだよね。もう思い切りシャウトしたりして。でも、ツアーに出て気付いたんだ、そんな曲を毎晩やっていたら声帯がもたないってことに(笑)。いや、マジな話、連チャンでライヴやっていると、徐々に声が出なくなって、まったく歌えなくなったライヴもあったぐらいなんだ。だから、なにも考えないで、ただアグレシッヴにシャウトするのはあまりにも不毛だってことで、そういう一辺倒なヴォーカル以外に、自分の激情を表現する方法があるんじゃないかっていろいろと探ってみたんだよ。確かにロック・ミュージックにとってシャウトすることは大事なんだけど、それだけやって喉をダメにするのも馬鹿馬鹿しい。それでヴォーカルにメリハリをつけられるようにいろいろと試した結果がこのアルバムにおけるぼくのヴォーカルなんだと思う」

――デビュー作のときから、あなたたちのことを「ロックの救世主」的な存在として祭り立てる傾向がありましたが、実際にその“重み”を感じてたりしますか?

「いや、マジでどうでもいいよ、そんなこと。そもそもジャンルとかについて、今さらとやかく言うのはおかしいと思う。個人的には今年出たスリーター・キニ―の新作は大好きだったんだけど、それと同じぐらい、ケンドリック・ラマーの新作も気に入ってるぐらいだからさ。今の時代、ジャンルなんか本当にどうでもいいし、多くの人はそれがどういう音楽であろうと、刺激的で新鮮なものならなんでも聴く耳を持っていると思う。だから、ぼくたちが特定のジャンルを盛り上げることに貢献していると言われるのは喜ばしいことではあるんだけど、個人的にはジャンルがどうとかホントにどうでもいいんだ」

――とはいえ、あなたたちが鳴らしている音楽はまさしくギター・ロックですよね。他の表現方法がいくらでもある中、なぜディストーションを多用したギター・ロックをあえて掻き鳴らしているのでしょうか?

「そりゃあ、それしかできないからだよ。自分たちが得意なのはギターを掻き鳴らすことだけで、たとえばエレクトロニカやヒップホップをやれる自信はまったくないんだ。いや、できればやるよ。でも、現実的にできないんだ。クラシカルなんかなおさらで、自分はまったく音楽的な教養を受けてないから、あの手の音楽で自己表現することは到底無理。そもそも自分はロックを聴いて育ってきたわけで、最初はそれしか知らなかったわけで……。とはいえ、この時代、インターネットはいくらでも使えるわけだし、リスナーとしてある特定の音楽しか聴かないのはナンセンスだと思う。歴史上、これほど自由にあらゆる音楽に接することができたことはないんだからさ」

――先ほど世界中をツアーして視野が広まったって話してましたが……。

「いや、まだ世界中をツアーしたとは到底言えないよね。そもそもアジアでも南米でもライヴをやったことないわけだから。まだ世界をツアーしたことからほど遠いよ。そういう意味でまだ楽しみは残っている。ただ、ヨーロッパと北米、そしてオーストラリアには行ったわけで、それはとてつもない経験だったよ。自分は旅するのがすごく好きで、行ったことない地域であらゆる人に会うのに刺激を受けるんだ。その地域の独自な風習から政治まで、自分がそれまで知らなかったことを体験することが大好きなんだよ。本当に視野が広がる」

――昨年、初来日が残念ながらポシャってしまったわけですが、この国にどういうことを期待していますか?

「いや、本当に残念だよね。他のバンドの連中も、みんな声をそろえて『日本へのツアーは格別だ』って言っているし。みんな日本が大好きなんだよね。だから行くのが楽しみで仕方ないよ。昨年、Hostess Club Weekenderに出るはずだったんだけど、あれってアルバム制作の真っ最中の開催だったんだよね。他にライヴは一切ブッキングしていない時期だったんだけど、日本にはどうしても行きたかったんで、そこは絶対に行くってことにしていて。それですごく楽しみにしてたんだけど、残念ながらイヴェント自体が中止になってしまって……。あのときはホントに落ち込んだよ。それこそ自分の中の制作意欲がすべてなくなってしまったぐらい、落胆したんだ。で、アルバムも徐々にダークなものになっていたという(笑)。いやあ、でもあれは辛かったなあ」

――ぜひ、近いうちに来てください!

「もちろん!」


約束通り日本へ来てくれる、そんな律儀なドレンジ兄さんたち。そんな彼らとは苗場で会える! 彼らは7月24日(金)に出演します! 

オーウェンくんもみんなに会えるのを楽しみにしてるよ!(なんでヘルメット)

新作をばっちりチェックして苗場へGO!

■来日公演情報

タイトル:FUJI ROCK FESTIVAL`15
日程:
2015年7月24日(金)25日(土)26日(日)
9:00 開場 / 11:00 開演 / 23:00 終演予定
場所: 新潟県 湯沢町 苗場スキー場
オフィシャルサイト:http://www.fujirockfestival.com
チケット:
【入場券】1日券¥16,800 / 3日通し券¥39,800
【キャンプサイト券】¥3,000(1名様/開催期間中有効)
【駐車券】(2名より受付)¥3,000(1日/1台)
【ムーンキャラバンチケット】
4輪チケット・2輪チケット:専用駐車券+専用キャンプサイト券+3日通し入場券

■リリース情報

Drenge / Undertow (jake-sya)(HSE-30350)  アーティスト名:Drenge (ドレンジ)
  タイトル:Undertow (アンダートウ)
  レーベル:Infectious / Hostess
  発売日:発売中!
  価格:2,100円 + 税
  ※日本盤詳細:メンバーによる作品解説 / ライナーノーツ、歌詞対訳 付