【DC INTERVIEW】ウィリス・アール・ビール、新作出てます!


こんにちは!インターンみくです。第二回HOSTESS CLUB WEEKENDERに出演してくれたウィリス・アール・ビールの新作『ノーバディ・ノウズ』が先月10月9日よりリリースされてますよ!黒いジャケットに目がバッテンのをCDストアで見かけたことがあれば…それです!ウィリス兄さんの新作です!
nobody knows
これです。
それを記念して遅ればせながらインタビューしましたよ!
このインタビュー実は急に決まって、
「みくちゃん、ウィリスにスカイプでインタビューしてくれる?」
「やりたいです!!!!」
なんてなったはいいけど前のウィリスのDCを読んでいたら「ウィレキレ」(クリックしたら読めます)というのが出てきて

私:「…どうしよう」

他のオンライン上のインタビューを読んでいても、「誰だ!?!?!?」と、電話を出た瞬間に怒鳴ったそう(それは当時変な電話がよくかかってきていたらしく、敏感になっていたんだそう)

私:「…怖い…」

怒鳴られるか少し心配しながら電話したら

「もしもし?インタビューだよね?聞いていたよ」と温かいウィリスの声が1.5秒くらい遅れで聞こえ、

頭の中で「よかった〜!!!!最初から怒鳴られてない!」

とびくびくしながら電話したものの、とても優しかったというオチです。
ただ、誰の世界とも交わらないような、自分の世界にどっぷり生きている男だな、という印象を受けました。きっとインタビューを読めばわかります。

皆さんウィリスの独特なワールドに引っ張り込まれましょう。

彼のセカンド・アルバムのタイトルである”Nobody Knows”の意味合い、アルバムに込めたコンセプト、Cat Powerとの繋がりなど色々聞いてみました!

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―新作リリースおめでとうございます!デビューアルバムを昨年リリースしたばかりですが、出来上がりが早かったですね!

『アクースマティック・ソーサリー』は既にアルバカーキ(ニュー・メキシコに位置する都市)にいる頃からできていた曲たちを集めたものなんだ。だから本来『ノーバディ・ノウズ』は1、2年前から作れたんだ。『ノーバディ・ノウズ』はもう5、6年前から構想を立てていたアルバムだったから、制作するのはそこまで難しくなかった。まだレーベルと契約していたわけじゃないけど、『アクースマティック・ソーサリー』はあまり真剣に考えずにいろんな曲をまとめたアルバムって感じだったんだ。

 

―では既に前から曲は用意してあったんですね。

アイディアは頭の中にあったんだよ。だけど僕も熟練したミュージシャンなわけじゃないから、スタジオに入ると必然的にアイディアも変わってくるんだよね。だけどアイディアを持ってスタジオに入る方が制作にも取り組みやすいんだ。

 

―新しい曲をリリースする予定があるということでしょうか?

新しいアルバムは出すけど、俺の公式サイトで無料配信する予定だよ。「A Place That Doesn’t Exist」っていうタイトルでね。リリースするのはこれが俺が本当に情熱を注いでいる音楽だから。あとリリースするのにあまり長い間待ちたくないんだ。レーベルと契約していると、自分がリリースしたいときにアルバムをリリースするのってとても難しいことなんだ。もし何かをリリースしたくて、それにお金が絡んでくると、とても長いプロセスになっちゃうからさ。それを避けるためにも無料で配信しようと決めたんだ。

 

―アルバムタイトル「Nobody Knows」やtumblr “I am nothing. Nothing is everything. (僕は何者でもない。無が全て)で言うこの「nobody」そして「nothing」へのこだわりはなんなのでしょう?

アイディアはとてもシンプルさ。性欲、欲、そして時に暴力なんかについて歌ってる。僕が普段感じている、誰もが日々経験する感情。それがこう最初は一個人として体験してるって信じているっていうコンセプトから始まって、そこから、自分だけがその感情を所有してるわけじゃないっていうコンセプトに流れていくんだ。だから個人主義的な感情を曲を通して作り出して、お前は他の奴らとそう大した変わりないんだっていうことを伝えたいんだ。そこからコンセプトが来てるんだ。

Nobody Knows
(photo from The Book Of Nobody)

―以前ツアーも共にしたチャン・マーシャル(akaキャットパワー)が “Coming Through” のバックコーラスを歌ってますよね!なんで彼女と曲を作ることになったんですか?制作のお話など聞かせて下さい

魔法。本当に。冗談に聞こえるかもしれないけど…偶然入り込んできたんだ。いや、偶然じゃないな。実はアルバカーキにいた時によく彼女のことを考えていたんだ。彼女の音楽から聞こえてくる世界観にすごく親近感が湧いてさ。それがどんどん俺の世界観と重なってきたんだ。だけど自分からは絶対連絡をとらない、って決めてたんだ。

 

―それは何故ですか?

単純に連絡がとりたくなかったからさ。実際物事をやることがあまり好きじゃないんだ。想像していたい。失望するのが怖くて、何かを追いかけることがもともと好きじゃないんだ。だから現実よりも妄想で過ごすことの方が多い。キャット・パワーに関しても一緒さ。だけど突然彼女の方から電話があって。俺がもうそれなりの知名度を得ていて、ツアーしていたとき、突然電話があったんだ。それだけの話さ。説明なんかできない、なんても言えるけど、細かく俺からしてみて、何が起きたかは説明できるよ。俺が貧乏でナイーブだった頃にできた、何らかの宇宙の繋がりだと思うんだ。

(ちなみにこれが “Coming Through”)

 

―いつ頃キャット・パワーから連絡があったんですか?

覚えてないけど、一年半前くらいかな?もしかしたら一年前だったかもしれない。でもそれくらい。それで彼女から連絡があった後、彼女とツアーをしたんだ。本当は一人でツアーしようと思ってたんだけど、アメリカで俺一人でツアーをしてもあまり利益が出ないってことになって。で、彼女がツアーに誘ってくれたから、彼女とツアーして、その時に彼女と曲をやることも決まったんだ。今となっては俺の連絡帳に彼女の番号があるんだよ。

 

―それはすごい体験ですね

最初はね。だけど今はやっと落ち着いたかな。なんだろう、前に映画に出る機会があって、ヴェニス・フィルム・フェスティバルに人生で初めて行くことがあったんだ。それで気づいたことは、一つのものとまたもう一つのものの違いってそう大した大きくないってこと。みんな有名になったり、お金持ちになれば、どこか特別な場所に行けるとか何かを得れるとか思ってるかもしれない。それは型にはまった考えかもしれないけど、本当に一人一人の違いってそう大した大きいもんじゃない。ちょっと違う風に「見える」だけなんだ。最終的に同じものが俺たちを縛り付けてることに気づかされるんだ。誰一人として自由じゃないんだよね。もちろん美味しい食べ物が食べれたり、握手の回数が増えたりっていうのはあるけど。言ってしまえば、みんな同じものに押さえつけられてる。一つのシチュエーションは本当に見方に限る。それが言いたいだけなんだけど。

 

デビューアルバム 『アクースマティック・ソーサリー』に比べ、このアルバムでは何を成し遂げられたと思いますか?または何か違いを挙げるとすれば何でしょう?

一つ目のアルバムは俺にとってファースト・アルバムって感じがしないんだよ。みんなが言うファーストは俺がもともと誰かに聞かせる目的で作ったものじゃなかったからさ。世界中にリリースされて沢山の人にジャッジされるために作ったものじゃなかったんだ。だからみんなが2ndって呼ぶアルバムの方が、俺にとっては1stって感じがするな。それは人に聞かれることを想定して作ったものだったから。2ndももちろん俺の人生の中の出来事を基盤として書いたけど、「アコースマティック・ソーサリー」は他の人とかバックストーリーとか何も考えず、ただ脳が発するアイディアを絞り出してた感じだったからね。何をしてるかすらも自分でわかってなかったから、そこが違いだったと思うな。「ノーバディ・ノウズ」はちゃんとしたコンセプトを基に作ったんだ。

 

“Everything Unwinds””It seems like a mystery, it’s too strange to define but everything unwinds (わからないようで、説明しがたいけど、最終的には全部糸がほどけるんだ)”と歌っていて、最終的には色んなことに納得できるという、アルバムの中では歌詞をききながら、割とポジティブな印象を受けたのですが、こういったことを伝えたかったのでしょうか?

ポジティブであり、同時にネガティブでもあると思う。「Everything unwinds」はもちろん最終的にすべてが見えてくるっていう意味でもあるけど、同時に全ては崩壊する、全てが崩れ落ちるって言う意味でもあるからね。そうなることをコントロールできないんだ。だけどもちろん君が言ってることも正しくて、君がこれを聞いている時いい心持ちを感じられるのは、物事が崩壊することによって感じられる安らぎがあるからだと思うんだ。競争心だとかを手放したりするとね…だから君は間違っていないよ。

あの曲はしっかりとしたイメージを持って書いたんだ。バーで書いて、妻を考えて書いたんだ。夜で、満月だったんだ。ピック・アップ・トラックを持って行ってね…こういったコンディションを踏まえて書いた曲だったから絶望も感じていたし、だけど諦めきれないような気持ちに浸っていたんだ。だからポジティブとネガティブは同等に感じられると思うよ。


(エラーかと一瞬疑うミュージック・ビデオ)
”Hole In The Roof”はアルバムの中では一番アップテンポで、(Spank RockAlex EptonThe Killers/The Flaming LipsなどのツアーメンバーでもあるRay Suenなどを演奏者に迎えている)でもそれとはまた別に静かな曲が大半で、”Wavering Lines”ではアカペラ、”Blue Escape”では同じピアノコードを繰り返し弾くようなものがありますが、歌詞は全て統一するものがあり、色々なことに幻滅していたり、本当のことは何か、現実から少し自分をかけ離したものであったりしますね。音楽のスタイルを変えることによって(アップビートであったり、静かであったり)で個人的にどうリスナーへの響き方が変わると思いますか?

別に今回はテンポの早い曲をやろうとか今回は静かめな曲を作ろうとか、意図的にやったことじゃない。ただその時そう感じていたからそういう曲を書いただけのことさ。”Hole In The Roof”なんて特に、歌詞を聞けばわかるけどspiritual transcensionのことを歌ってるんだ。過酷な環境にいながらその環境を超越する環境に共存している人のことについてなんだけど。だからアップビートに聞こえるのは、それはアップビートだからなんだけど。あの曲は水処理施設で働いていた時に書いたんだ。特に幸せを感じることもなかったから、起こってもいないことが起きてるって自分に信じ込ませようとしていたんだ。”Wavering Lines”は昼間に自転車に乗りながら、放棄された場所でうろついてる、全てに置いて無関心な男の歌。だからどの曲もその時々の気分によって変わってくるだけで、他の曲とちょっと違いをつけたいから書いた曲はないね。

 

―ウィリス・アール・ビールにとって次のステップはなんでしょう?

全然わからないね。一時は強く感じるんだけど、その次の瞬間弱くなってる自分がいる。だけどEPを出してどうなるか様子をみようかなっていう感じかな。

 

―この無料配信はいつ始まるのでしょう?

とても近いうちに始まるよ!今月中かな。

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みなさんここからウィリスの新曲無料ダウンロードが始まっているかこまめにチェック!彼、絵を書くことが趣味で、自身が書いた絵とデモテープを街のカフェやバーなどに撒いて、FOUND MAGAZINEに発掘された後に音楽をリリースし始めたというバックストーリーがあるんです。そんな彼の絵などが載っている彼のtumblrThe Book Of Nobodyもチェック!

そこには「音楽に本当は意味なんてないんだ」と語るウィリス(やはりウィリス・ワールド)から始まるwebシリーズ「CHURCH OF NOBODY (チャーチ・オブ・ノーバディ)」公開してます。10/25にスタートしたこちらのシリーズは8話で完結、毎回違うアーティストが出演し、ナレーションをしながらパフォーマンスをしていくもの。

第一話はウィリス、第二話は今話題沸騰中、KING KRULE (キング・クルエル)が出演してますよ〜!次回には豪Kirin J Callinanが既に決定してますよ〜ディープ・ボイスで揃えた?

とりあえず、要チェック!!


 

■ 最新リリース情報nobody knows

タイトル: Nobody Knows (ノーバディ・ノウズ)
アーティスト名: Willis Earl Beal(ウィリス・アール・ビール)
リリース日:2013年10月9日
価格: 2,200(税込)